「早く戦力になってほしい」「前職の経験に期待している」──。
そんな言葉をかけられると、うれしい反面、プレッシャーに押しつぶされそうになること、ありませんか?
中途採用だからこそ、成果を求められるスピードも早い。
でも、すべてに応えようと無理をしてしまうと、心が疲れてしまいます。
ここでは、「期待が重い…」と感じたときに、自分を守るための3つの対処法をお伝えします。
共感:期待されるのは、あなたの力を信じている証拠
重い期待に押されて苦しくなるのは、あなたがまじめに向き合っている証です。
人は、信頼していない相手にはそもそも期待をかけません。
だからこそ、そのプレッシャーの裏には「あなたならできる」という信頼があるのです。
ただし、期待を“全部受け止める”必要はありません。
あなたの中で「今できること」「いずれできるようになりたいこと」を分けて考えてみましょう。
対処法①:できる範囲を明確に伝える
中途入社直後は、「わからない」と言いづらい空気があります。
でも、無理に全部を引き受けるよりも、できる範囲を正直に伝えるほうが、信頼関係は長く続きます。
たとえば、「その部分は確認してから対応してもよいですか?」とやさしく伝えるだけで十分。
“誠実に調整する姿勢”は、むしろ信頼を高める行動です。
対処法②:「期待=評価前提」と考えない
「期待されている=すぐ結果を出さなきゃ」と思うと、どんどん苦しくなります。
期待とは、あなたの成長に対しての“希望”でもあります。
うまくいかない日があっても、それで信頼がゼロになることはありません。
焦らず、いまの自分にできる一歩を積み重ねることが、本当の成果につながります。
対処法③:信頼できる人に“弱音”を共有する
期待が重く感じるときほど、ひとりで抱え込まないことが大切です。
同僚や、過去に似た経験をした人に「実はプレッシャーでしんどい」と話してみましょう。
「わかるよ」「自分もそうだった」と返ってくるだけで、心の荷が少し軽くなります。
孤独に頑張り続けるより、少し力を抜くほうが、結果的に長く活躍できます。
まとめ:期待を“信頼”として受け取る
期待の重さに押しつぶされそうになるとき、 その裏にある「あなたを信じている」という気持ちを思い出してください。
完璧でなくても大丈夫。
小さな一歩を積み重ねていく姿勢こそ、信頼を深める何よりの力になります。
📘 書籍紹介
『丁寧すぎるさんのための仕事・人間関係力の抜きかた』(みさきじゅり/三笠書房)
「期待に応えたい」「頼まれると断れない」──そんな“がんばり屋のあなた”に寄り添う一冊。
無理をせず、自分を大切にしながら働くコツが、やさしい言葉で書かれています。
👉 こんな方におすすめ
- 職場で期待に応えようと無理をしてしまう
- 責任感が強く、自分を後回しにしがち
- 人との距離感に悩むことがある
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