ここにいて、いい ─ 何も起きていないのに、心が疲れる日がある

なぜか、
周りの視線が気になる日がある。

誰かに何か言われたわけでもなくて、
はっきりした理由が思い当たらないのに、
気持ちだけが落ち着かない。

そんな日は、
普段ならやり過ごせることまで、
ひとつずつ心に引っかかってしまう。

頭では、
気にしなくていいと分かっている。
仕事も、会話も、
いつも通りこなしている。

それでも、
どこかに力が入ったままで、
帰り道だけ、どっと疲れる。

何かが起きたわけではなく、
心のほうが、少し先に疲れているだけなのかもしれない。

こういう日は、
外の空気よりも、
自分の内側の感覚が強くなる。

周りに合わせようとするほど、
自分の居場所が分からなくなって、
静かに、心だけが置いていかれる。

無理に元気でいようとしなくてもいい。
今日は、そういう日として過ごしてもいい。

少し歩く速度を落とす。
考えをまとめようとしない。
答えを出そうとしない。

それだけで、
張りつめていた感覚が、
少しずつほどけていくことがある。

視線が気になる日があるのは、
弱いからでも、
気にしすぎだからでもない。

それだけ、
これまで気を張ってきたということ。

今日は、
外の世界に合わせる日じゃなくて、
自分の感覚に戻る日。

そうやって過ごした時間が、
また自然に、
人の中に立てる力を連れてきてくれる。


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