職場のフロアで、
自分以外の誰かが上司に注意されていたり、
強い口調で指導を受けていたりする場面。
直接自分には関係のない会話だと頭では分かっていても、
胸がギュッと締め付けられるような嫌な汗をかいたり、
心臓がバクバクと波打ったりしていませんか?
「次は自分の番かもしれない」
「自分が代わりに怒られているみたいだ」と、
その場の重い空気を全身で受け止めてしまい、
自分の作業の手が完全に止まってしまう。
「自分には関係ないんだから気にしなければいい」と自分に言い聞かせても、
一度強張った心は簡単には戻りません。
誰かが怒られている空間にいるだけで、
自分のエネルギーがどんどん奪われていき、
一日が終わる頃には何もできなくなるほど
疲れ果ててしまう中途採用の方は本当に多いものです。
誰かの怒声に傷ついてしまうのは、あなたの心がとても優しく繊細だから
他人の怒号や注意に過剰に反応してしまう自分に対して、
「自分はなんてメンタルが弱いんだろう」
「社会人として打たれ強さが足りない」と、
自分を責めてしまいがちです。
けれど、あなたが苦しくなってしまうのは、
決して心が弱いからでも、未熟だからでもありません。
相手の感情やその場の空気を敏感に察知し、
自分のことのように痛みを分かち合ってしまう、
あなたの高い「共感力」と「豊かな感受性」があるからです。
他人の痛みに共感できる優しさを持っているからこそ、その場に漂う攻撃的なエネルギーをそのまま受け取ってしまうのです。
ピリついた空気から自分の心をそっと守る3つの視点
・「透明なガラスの壁」を自分と周囲の間にイメージしてみる
不穏な空気が流れ始めたら、自分と周囲の間に、
厚くて透明なガラスの壁が
一枚すっと降りてくるイメージを持ってみてください。
「音は聞こえるけれど、あの場の負のエネルギーは壁に
跳ね返って自分には届かない」と心の中でつぶやくだけで、
守られている安心感が少し生まれます。
・自分の「五感の意識」を手元に引き戻す
誰かが叱られている声に意識が向かいそうになったら、
あえて「手元のお茶の温かさ」や「キーボードの打鍵感」、
「ノートの紙の質感」に全集中してみてください。
視覚や触覚の意識を自分のすぐ近くに戻すことで、
他人の感情に引っ張られそうになる心を静かに繋ぎ止めることができます。
・「その場から物理的に1分だけ離れる」自分を許す
どうしても空気に耐えられなくなったときは、
トイレに行ったり、お茶を汲みに行ったりして、
その場から1分だけ離れてみてください。
空気の届かない場所に移動し、深呼吸をひとつするだけで、
張り詰めていた身体の緊張がすーっと和らいでいきます。
他人の刃から、あなたの優しい心を一番に守っていい
職場のピリピリした空気の中で過ごす時間は、
まるで自分まで責められているかのような
強い緊張感と恐怖を感じるかもしれません。
でも、無理に「気にしない強い人」になろうとしなくて大丈夫ですよ。
あなたは自分のペースで、
静かに自分の心を守ることを一番に優先してあげてください。
今夜は「怖い空気の中で、よく一日を耐え抜いて帰ってきたね」
と自分を優しく抱きしめ、温かいお風呂に入って、
冷えてしまった心をゆっくりと温めてあげてくださいね。
おすすめの本
『脳科学医が教える他人に敏感すぎる人がラクに生きる本』
周囲の音や視線、
他人の感情に過剰に反応して脳が疲れてしまう仕組みと、
その刺激から自分を守るための
具体的な対処法を脳科学の視点から優しく教えてくれる実在の書籍です。
職場の雰囲気に過敏になり、
一人で心をすり減らしてしまいがちな中途採用のあなたが、
自分の敏感さを責めずにラクな気持ちで過ごすための視点が温かく綴られています。
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